何でモデルになろうと思ったの?
~寄り道の20代編。そして・・・~
「何でモデルになろうと思ったの?」 シリーズ。
~10代編~からの続きです。
ブライダルモデルに見事落選した私は、
「とにかくモデルというものになってやるのだ!」
と意地になり、何も情報がないまま、とりあえず「事務所」に写真を送る!!!と決意。
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友人のデジカメで上半身と全身の写真を撮ってもらい、大学の購買でせっせと印刷していました。
その「事務所」。うらわかき乙女?からすると、未知の世界なので、
とりあえず、見たことのあるモデルさんが所属している事務所なら安心安全?な事務所というスクリーニングの元、恐らく10社くらいに写真を郵送しました。
郵送数日後、市外局番03-*****から電話が!!
「!!!!!!」
電話に出ると
「うちの事務所には合わないので、あなたに合う他の事務所を探してみてください」
という電話でした。
チーン。
むしろそんな電話を丁寧に下さる事務所に入りたい・・・なんて思いながら、
他の事務所から連絡ないかな~と何とも言えない気持ちで待っていました。
結果、2社ほどから面談の連絡がありました。
そのうち、1社は
「うちのレッスンに半年間通って(有料。しかも東京)、その後判断する」
と言われ、何となくビジネスの香りがしたので断念。
もう1社からは
「君はショー向きだけれど、それには背が足りない。あと2センチほしい。伸びたらうちにおいで。あと、足痩せてね」
「え?足って痩せるんですか?」
私の率直な感想でした。
やせる、ではなく、足をやせる?
しかも足だけピンポイントで??
そんなのできるの???
正直、ダイエットと無縁だった私は????の連続でした。
しかも、ファッション、アートではなく医療の世界にいる私からすると
モデル=雑誌 しか知りません。
ショー? ショーってパリコレ?パリコレなのに日本?
くらいの安易なイメージしかなく、そもそも中学生じゃあるまいし、これから背なんて伸びないよ・・・。
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しかも2センチ!!!
と、背が高い=モデルになれるかも
という仮説方程式は見事に打ち砕かれました。
しかし、事務所を色々と検索していた際、
「モデルになりたい人の相談受け付けます」
というサイトにヒットし、当時はカウンセリング料はお茶代で良いよ と言われ、
一度お会いしてお話しさせていただきました。
その時は、正直ピンポイントなアドバイスはいただいたようないただいていないような感じでしたが、
「モデルなんてやっぱり選ばれし者しかなれないんだな」
「大学で医療の勉強しているのに何やってんの?」
なんて自問自答しながらも、私は目の前の現実に向き合い、せっせと医療の世界にまた戻りました。
今思えば、この「事務所に写真を送る」のは、人生初めての就活だったな・・・。
そして、それからは臨地実習や就職試験、国家試験に勤しみ(余談ですが成績は最後から2番めの劣等生でした)、
もう1つの目標であった「保健師」という職に就き、いわゆる「フツウ」に就職しました。
保健師職はなりたい職業だったし、仕事も楽しく毎日過ごしていました。
そしていつしか「大学院で高齢者の健康増進について勉強したい」と思うようになり、
保健師職を退職して大学院に進学し、またまた学生に戻った私は、社会人からの再モラトリアムに喜びを感じながら、学生生活や研究活動でまたまた楽しく日々を過ごしていました。
しかし、この上述した「カウンセラー」が、
後の私の人生を180度方向転換させる布石になるとは露知らず・・・。
つづく。
photographer: Tiziana Giordano
mua: Yukino Shinya
kimono stylist: Koji Fukumoto
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