意気揚々と電車に乗り、見事に電車を乗り間違え、

しかもそれがローマまで止まらない名実ともにスーパーエクスプレスで呆然自失のまま、

最後にして最大？の憂慮事項、ペナルティを支払う公開処刑を刻一刻と待っていました。

通路を挟んで隣のカップルはラブラブしながら寝てるし、なんともこの通路を隔ててこの温度差。

そうこうしていると、隣の子が

「多分、ペナルティこれくらいじゃないかな？」

とまさかの、サイトでわざわざ調べてくれました！！

どうやらペナルティにも色々種類があるようで、50～200€と幅広かったです。

恐らく私は50€くらいだろうと。

隣の彼女、本当に本当に優しくて、何か日本のものお礼に渡したかったけれど、あいにく使いかけのものばかりで渡せず・・・・。

そんなこんなで色々猛省していたのですが、とりあえず心を落ちつけ、平穏にし、心地よく公開処刑を待てば、きっと自分にとっては最良の結果が待っているだろうと思うようにしました。

そう思えたのは、この本のおかげです。

読書感想文『引き寄せスパイラルの法則　奥平亜美衣』心地良いことが潜在意識と繋... 17 shares

読書家の馨＠ロンドンです。「引き寄せ」ということばは耳にして久しいですね。 私のような自営業者は、否応なく自分と向き合わざるを得ません。 自分と向き合っていると「引き寄せ」という言葉に出逢いました。 自分が願っているようなことが向こう...

ということで。。。

題して

今に感謝

• こうやってまたミラノに来て、しかも遠征までさせてもらえて、それだけでよかったじゃないか。コールタイムにも間に合うし。
• ペナルティやらなんやら払っていたらもしかしたらマイナスになるかもしれないけれど、でもこうやってピサまで行こうとしている（次の日にはフィレンツェにも立ち寄る予定）し、行きたい場所に行けて良いじゃないか
• それに、マッテオやマンマがよくしてくれているから、ミラノでも心地よく（なんならぐうたら実家並）過ごさせてもらえて、これ以上感謝できることがあるか？
• 隣の子も見ず知らずの金髪アジア人なのに、めちゃくちゃ優しくて自ら色々調べてくれて、すごくつらい状況でなんて優しい人に出逢えたんだ

などなどと色々考えていると、気持ちがだんだんとおちついてきて、天に召される気持ちになりました（大げさ）

そうすると、後ろから

「コントロール」

という声が。来た。いよいよきた。

公開処刑が・・・・。

前から来るのを予測していましたが、後ろからでした。

まずは隣の女の子がEチケットを見せる。

「ペルフェット」と笑顔で携帯を返す。

そしていよいよ次は私。

一応、乗る予定だったEチケットを見せる

そうすると隣の女の子がなんやらイタリア語で車掌さんに話してくれている。

おそらく、間違えて乗ったみたいで　的なことを伝えてくれているんだろう。
何から何まで優しい子・・・泣

そしてすかさず私も車掌さんに

「実は電車を乗り間違えてしましました」

と伝える。

車掌「（チケットを見ながら）この電車、フィレンチェ止らないよ？」

私「はい。仰る通りです」

車掌「だからピサまで行くなら、またチケット買ってね」

私「はい。仰る通りです」

車掌「であなたのこのチケットと、この電車、会社が違うから、チケット買わないといけないよ」

私「はい。仰る通りです」

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私「い・・・・・いくらですか？」

車掌「（タブレットを見ながら）98€ね」

私「（あ。。。。。思っていたよりちょっと安い？）」

がしかしその分の現金を持ち合わせていなかった私。

私「ゲンキンガアリマセン」

車掌「カードある？」

私「ハイアリマス」

車掌「ならそれで払って」

ということで車掌さんは手続きをはじめる。

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沈黙が続く。

車掌「ちょっと今タブレット動かないから、またあとで戻ってくるわ」

そうです。この時、やけに長いトンネルの中を延々と走っていました。

電波が悪かったようです。

公開処刑まさかの延期！！！！！

ヘビの生殺し！！！！

ここで残り乗車約90分程。

だがしかし、いつまでたっても車掌さんは戻ってきません。

30分ほどしたら今度は前から先程の車掌の姿が！！！

キターーーーー

なのに

なのに

まさかの華麗にスルー。

え？？

そして彼女はまさかの二度と私のところに戻ってくることはありませんでした。

なんと。

なんと。

まさかの無賃乗車成立（私としては払っているのだが）

（でもローマまでは払っていない）

まさかの奇跡が重なり、ペナルティもましてや乗り間違えた電車のチケットも買い直さなくてもよくなりました。

なんてこった。

ありがとう適当なイタリア人・・・・。

ということで、ローマはタッチアンドゴーでまたフィレンツェまで戻り、無事にピサにも到着し、コールタイム前にピサに到着することができました。

今回受けたダメージ

ローマからピサまでの電車料金　５５€

乗り換えでプラスにかかった時間　3時間半

精神的ダメージ　プライスレス

ホームの確認だけでなく、車両番号？も入念に確認しようと思った長距離移動でした。

しかしながら、いろんなドラマ？にも出会えたし、こうしてブログのネタにもなった？し、終り良ければ？（良かったのか？）すべてよしおということで。

長編シリーズご愛読ありがとうございました！！！

（ブログそのものはもちろん続きます～）

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