タイ旅行記・タクシーとの攻防戦 最終Round
ラスボスとの戦いは意外な展開へ
帰国日。
チェックアウト済ませると、ホテルの従業員さんが、
「係員がタクシーを呼びますのでお待ちくださいね♪」
と優しく微笑んでくれた。
タクシーアレルギーの私は、半信半疑になりながら、
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私:「ここから空港までいくらくらいかかりますか」
ホテル:「メーターを使うので、交通渋滞によって前後するので、300-400くらい見ていただけてると良いと思います」
私「(メーター使うのならホテルから呼んでもらうか)」
すると、ホテルドアマンが流しのタクシーを止めてくれ、
ドアマン「空港まで行ってくれ」
とタイ語で言ってくれました。
流しのタクシーだから前回のような、ドアマンと運転手がグルってことはないし、ドアマンがタイ語でお願いしてくれたから変にぼられないだろうし大丈夫だ
と思っていたのが運のつきでした。
私が乗車してからも、ドアマンはメーターあたりをじっと見ていました。
私は安心しきっていたので、メーターを確認することもなく、タクシーは発車。
ここから試合に始まりです。
運転手「600バーツ払え」
私(心の声)「(はい? てか日中やのにかなりふっかけてくるし)。
私「いやいやおっさん。高すぎるし、そもそもメーター使え」
またか・・・・・もういやだ・・・
運転手「じゃあ500でも良い。空港ならそれくらいが普通だ。払えないなら降ろす」
私「構わない。おろせ」
と100メートルくらい走行後、私は炎天下の中降ろされました。
明らかにスーツケースを持った人がいる場所ではないので、周囲から奇異な目で見られています。
そんな私の姿を見ながら、流しのタクシーは何台も
「ヘイカモン」
といって笑顔とノリで私の前で一旦停止します。
私のイライラはマックス臨界点突破。
タイのタクシー独特のあのビビッドな色や信用ならない笑顔(←ひどい)でさえ憎たらしい。
数台通り過ぎた後、横にいるバイタク(タクシーのバイク版)に乗るわけにもいかないので、
次に一旦停止したタクシーにロックオン。
ここはなめられてはいけないという覚悟と、イライラ臨界点突破な私は、以下、感情的に動きました。
助手席のドアを開けるやいなや
私 「おまえ、空港までぜぇぇぇぇったいメーター使うよな?」
と大声をあげ、先手必勝で攻め上げました。
次は若手の運転手でした。彼は、私の鬼のような形相と勢いにびっくりしたのでしょう。
ものすごくびっくりした顔で
運転手「はははははははい」
という顔でただ頷いていました。
しかし私は信用ならないので
私「オマエ、ほんまやな?」
と彼を指差し、再度確認しました。
運転手「うううううううううん」
といった感じで再度縦に首を振ったので、
私「OK」
と助手席の扉を閉め、
荷物を荷台に乗せ、次は本来開けるべき後部座席のドアを開けて乗車。
乗車するや否や
私「メーター押せぇぇぇぇい!!!」
と怒り口調で言うと、彼はびくびくしながらスイッチオン。
そして発車。
雰囲気で彼がびくびくしているのはわかります。
途中、渋滞で車が止まると、なぜか彼は手持ちのお金を数え始めるという謎な行動に出る。
お釣りが無かったらシバカレルと思ったのだろうか。
そしてしばらくすると、
思い返せばどうやって質問されたのか忘却の彼方へ行ってしまったのですが、要するに
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「どこに行きたいの?」
と聞かれました。
わかってなかったんかーい!
と心の中で突っ込み、
私「ドンムアンエアポート」
運転手「??」
私「ど・ん・む・あ・ん」
運転手「?????」
つられて私も
私「??????????」
なんということでしょう。
ど、どんむあんという固有名詞さえ通じなかったら、私はいったいどうしたら良いのだ・・・。
おーまいがーとおもっていたら、彼は何やら電話を始めた。
そして誰かとタイ語で話始めたのち、
運転手「いんぐりっしゅ!」
といって携帯を差し出して来ました。
友達が通訳してくれるのか。
友達「どこにいきたいんだ?」
私「ドンムアン空港の国際線」
友達「わかった。彼に伝える」
私、運転手に携帯を渡す。
そして何やらまたタイ語で話している。
最早タクシー運転手への信用ゼロな私は、友達と、このニホンジンからどうやってぼったくってやろうか画策しているのか・・・
と思っていたら再び彼は私に携帯を差し出して来ました。
友達「空港に行くなら、高速代がかかるぞ」
私:ここでまた120バーツかかるとか言うてくるのか!
と察知した私は畳み掛けるような口調で
私「50バーツでしょ?」
友達「そうだ。50バーツかかる。それでもOKなんだな」
あれ?普通だ。
私「(高速代がかかるのは)わかっている。」
友達「わかった。彼に携帯を渡してくれ」
と言われ、再び運転手に携帯を返す。
これで会話は終了。
しばらく走行すると、高速の入口に差し掛かり、私は50バーツ運転手に渡すと
▲まさかの領収書をくれました。
日本では普通ですが、私これまで空港間に3回タクシー乗りましたが、言わずもがなそんなものだれもくれない。
どうやら50バーツというのは本当に実費だった。
この50バーツさえ怪しいと思っていたので。領収書くれたのは初めて。
と、ここからは一言も会話をかわさず(怒っているのではなくて、共通言語が無いので・・・)
ほどなくして無事、ドンムアン空港の出発ロビーに着きました。
メーターで確か230バーツくらい。
250バーツ渡すと、彼は先ほど確認していたお財布からお釣りを渡そうとするので、
おつりはいいよ
という手振りをして、チップとして受け取ってもらいました。
すると彼はとっても笑顔で
「コープンカー(ありがとう)」
と言ってくれ、私も
「こーぷんかー」
と笑顔で答えました。
きっと彼は元から良い人だったんだろうな。。
いきなり助手席開けて怒鳴ってごめんね。
最後の最後はとても純粋で優しくうら若い青年の運転手でした。
結果オーライなのだろうか。
市街地から、空港まで乗る場合のタクシーには十分お気を付けください。
どこから乗るか、または行先(スワンプナームもしくはドンムアン)によって値段は異なると思いますが、
私は
ドンムアン空港⇔市街地(スクンビットエリア)間は 250-300バーツでいけると思っています。
めんどくさがらずに、奴らの言い値に負けず、ぜひ戦っていただきたいです。
その理由は別記事で書きたいと思います。
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