「呑まない方は、お帰り下さい」は悪なのか『炭火焼 ちどり』

「呑まない方は、お帰り下さい」は悪なのか『炭火焼 ちどり』

前回記事

 

からの続きです。

 

 

 

「呑まない方はお帰りください」

 

と入口に


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でーん

 

と貼り紙が。

 

一元さんなら、この張り紙で入店を躊躇する人もいるでしょう。

 

かくいう私もそうでした。

 

人によっては「なんでこんなこと書くの?」

 

と思うかも知れない。

 

私もそんな気持ちが全くゼロだった と言えば嘘になります。

 

でも、このお店がとてもとても気になっていたので、意を決して入店。

日本酒飲むし、帰れって言われることはないし。

 

 

すんごく厳しく扱われるのかと思ったら、お客さんもまだまだ多かったのに、ご夫婦でとっても優しく接してくださり、日本酒話やローカルトークにも花が咲きました。

 

このお店、店内はお二人の愛がとっても溢れていて、すごく心地良い時間を過ごせたので、これはブログ記事を書かねばと思い、お店の情報を色々調べていたら、このお店のホームページ(と言ってもブログのみで所在地が記載されていない 笑)

 

 

を見つけて、ブログを読んでいたら、こんな記事に出会いました。

 

以下引用させていただきます。

ちょっと長いので改ページ。


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ちどりでも連休中は、観光でいらっしゃったお客様が多いです

少し困った事に、日に2~3組はお酒呑まないお客様がいて

入店時、日本酒のお店なんです って説明しても

いいですよ って言ってお店に入られてるのに

お酒呑まない方は、お断りしてるので、お帰り下さいって言うと

飲むか飲まないかは私が決めます って開き直られたりします

もうしょうがないので、飲むか飲まないかの権利の話を議論したい訳じゃないので、話はしません 飲まなくて結構ですから 今すぐ帰って下さい ってお願いしてます

じゃあ、食べ物だけだったらいいでしょ?とか

なに飲めば満足すんの!とか

飲むか飲まないかは俺が決めるよ とか いろんな事を仰られます

そうかもしれませんが、それはよその店でゆっくり議論してください

ちどりは、日本酒好きの方のためのお店です

店主もスタッフも長野の日本酒が大好きでこのお店をやってます

お酒と一緒に美味しく食べてもらえたらなーと思って、食べ物もご用意してます

長野駅の方に行けば、一杯飲食店ありますので、どうぞそちらへ


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うちみたいに呑まない方は、お帰り下さい なんて言わないお店いくらでもありますからね

お客様は、お店を選ぶ自由があります

でも、お店もお客様を選べる と言うことも気に留めて置いて頂ければありがたいです

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これを読んでお店とお客さんの関係を私なりに色々と考えました。

 

そして至った結論

 

「店側が客を選んで何が悪い」

 

です。

 

このお店は超直球のお客さんの選び方ですが(笑)、その他のお店も間接的にお客さんを選んでいると思うのです。

それは、価格設定であったり、小さなお子さまの入店を遠慮していたり・・・と。

 

 

このお店のような「日本酒呑まない方はお断り」の主張にクレームを出す人はいても、

例えば高級ホテルのバーのカクテルの値段が目をむくような値段だからと言って入店時に

「高いから下げろ!」と

クレームを出す人はまず居ないと思うのです。

 

目をむくような価格設定によって、その金額を支払えない、その価格を払う価値がない、と思う人は自ずと淘汰され、店側が求めるある種の「秩序」が保てます。

 

 

しかし、このお店のように一般的な価格設定で、純粋な気持ちで、

日本酒が好きなお客さんだけに来てもらって、お酒とそれに合う料理をおいしいと食べて楽しんでもらいたい

という確固たるポリシーが店側にあるならば、やはりこのような張り紙しか手だてはないのかな と思いました。

ただ、もっとマイルドな言い方があるかもしれませんが 笑。

 

このお店の記事にように、張り紙をして、それを理解しているにも関わらず入店後に店側に逆ギレするのは、お門違いだと思います。

 

ではこの怒った人たちは、持ち合わせのかねがなくて、どうしても高級ホテルのバーに入りたいからと、入店時に「カクテルの値段さげろ!」と逆切れするのでしょうか。もいそうならばある意味彼らのロジックは理解できます。

 

価格設定以外でお客さんを選びたい場合の客側の理解ってかなり難しいな。。。

 

お客様は神様という曲がった認識がこんな事態を起こさせるのだな。。。と。

客のモラルってどうやったら上がるんでしょうね・・・。

 

 

このお店、本当に良いお店だったので、長野再訪の際は絶対行きたいし(今すでにもう行きたい)、あのお二人は記事の登場したクレーマーに屈することなんてない(実際全く屈していない 笑)だろうけど、

愛情いっぱいであのお店を切り盛りしていただきたいな と切に思うし、微力で遠方ながらこうやって応援の記事をしたためてみました。

 

客がお店を選ぶように、店も客を選んで何が悪い ということです。

 

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